特定社会保険労務士の、今井博昭と申します。

私は元銀行員で、もともとカウンセリングや社会保険労務士の仕事とは全く縁がありませんでした。

ではなぜ、カウンセラー活動や、社会保険労務士を目指したのでしょうか。

それには、とあるキッカケがあったのです。

コンプライアンスGへの異動と産業カウンセラーとの出会い

２００５年４月に銀行の法務部門であるコンプライアンスグループへ責任者として異動となりました。

所管業務に従事するうちに、私は今後企業の成長と職員の共生が企業のこれからの発展の為の重要なテーマとなると確信するようになり、社会保険労務士という仕事に興味をもちました。

所管業務の一つにお客様相談室という部署があり、担当者が不在の場合、私が苦情処理に対応していました。

お客様に誠意をもって対応していましたが、私自身は何故か自分自身の対応にもの足りなさを感じていました。

悩んでいたそんな折、知人から産業カウンセラーという職種があり、聴く力が備わると勧められました。

迷い、ためらいながらも、やってみるかと日本産業カウンセラー協会の門をたたきました。

産業カウンセラーは座学もありますが実技が重要で、相談する側の話し手と聴き手に分かれて、聴く力のトレーニングを、相手を変え、立場を変え、何回も練習を繰り返します。

積極的傾聴（聴く力）のコツがうまくつかめず苦しんでいましたが、やればできるもので、ある日突然相談相手をしていた一人の女性から感謝のお手紙をいただきました。

ずっと苦しんでいた壁を取り除くことができましたとのお礼の手紙でした。

積極的傾聴のコツがなかなかつかめず、自分には聴く力なんてない、向いてないのかとも思い悩みましたが、継続してトレーニングを続けたことで、なんとか入り口にたどりつくことができたのです。

聴く力ってすごい。ただ聴くだけなのに、ヒトの人生を変える力があることを初めて知りました。

現 日本キャリア・カウンセリング学会との出会い

松山市でキャリアコンサルタントの講演があるとの情報があり、講師は産業カウンセリング学会理事（当時）の宮城まり子先生でした。

講演テーマそのものが、私が学びたいことそのもの、企業の成長と職員の共生に関する内容だったので、即日申込みました。

期待以上の講演内容で、先生の話に聞き入りました。

講演が終わり帰る準備をしていたとき、宮城先生が私の席に立ち寄られ、私たちと一緒に学びませんかと１枚の葉書を手渡してくれました。

見ると産業カウンセリング学会入会の推薦書でした。

またその時、放送大学での学習も進めてくださいました。

１週間ほど考え迷いましたが、お声をかけていただいたのも何かの縁と思い入会したことで、木村周先生にお会いしお話を聞くことができ、勧められた放送大学で臨床心理学を基礎から学べたことで、より多くの知見を得ることができました。

ご存じでしたか。おなかにいる赤ちゃんが、聞こえてくる両親の会話の音声から、両親の感情をすでにくみ取っていることを。

最後に

お客様相談窓口のお客様の反応ですが、積極的傾聴をするようになって、それまでとずいぶん変わりました。

今まで長時間苦情を繰り返し、電話代がいるからとこちらからの架電を求め、繰り返し苦情を訴えるお客様もいらっしゃいましたが、相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心をもって、相手の話を相手の気持ちに共感しながら真摯な態度で理解しようと努めて聴くことで、２０～３０分ほどで先方様から電話を置いてくださるようになりました。

プロフィール

名前	今井博昭
生年月日	１９５７年２月２４日
血液型	A型
経歴	１９７５年３月　高知学芸高等学校を卒業（第１６期生） １９７９年３月　法政大学経営学部を卒業し地元銀行に入社 ２００８年２月　衛生工学衛生管理者 ２００９年１月　勤務社会保険労務士登録 ２００９年３月　JAICO認定産業カウンセラー登録 ２００９年７月　日本産業カウンセリング学会（現JACC）入会 ２００９年１０月　JAICO認定キャリアコンサルタント登録 ２０１６年７月　国家資格キャリアコンサルタント登録 ２０１８年３月　地元銀行を退社 ２０２１年４月　今井経営労務事務所を開設
好きな本	・生き方（稲盛和夫著） ・理想の会社（福島正伸著）：一度、高知の講演で先生にお会いしました。素晴らしい先生でした。講演で話された駐車場のおじさんの話は、私が新規採用者に行なっていた「人間力」の講義でも使わさせていただきました。
趣味	・旅行：機会があれば、台湾に行きたい。 ・ソロツーリング：２０１７年夏に行った２度目の北海道が最後のロングツーリングです。その時に現役の６９歳のライダーに出会いました。できれば、もう一度北海道を走破したい。愛車はＴ－ＭＡＸ５３０です。 ・映画鑑賞：クリント・イーストウッド主演のマディソン郡の橋が、今まで見た映画で一番印象に残っています。